シンプルな方法で分かりやすい手帳術、本『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』(Marie)

 手帳術を一つのノートでできるやり方が紹介されていた。

世界中でブーム到来!
日本初の「書き方」ガイド
・いつもごちゃごちゃの頭が、すっきり整理される
・タスク、スケジュール、夢…「私のすべて」を管理できる
・とにかく、書くことが楽しい!
(本の帯より)」

 本の構成は、
・プロローグ:バレットジャーナルは、私の人生をよくしてくれる相棒
・第1章:まずは、最低限の基本をおさえましょう バレットジャーナルのつくり方、はじめ方
・第2章:ちいさなくふうで、ストレスフリーの毎日 私は、こんなふうに使っています
・第3章:なんでも書き出しておけば安心! あわてない! つくると便利な「コレクション」アイデア集
・第4章:アイデア盛りだくさん! 今すぐ真似したい みなさんのバレットジャーナル、見せてください!
・エピローグ:バレットジャーナルをはじめて、いちばん私が変わったこと。
といった内容で構成されている。

 バレットジャーナルについての基本的なこと、ちょっとした工夫でバレットジャーナルの応用、バレットジャーナルを活用している方々の使い方の紹介といった流れで、合間には、コラムなども盛り込まれていた。

 様々な手帳術があるが、これはその手帳術の一つ。しかも、1冊の普通のノートでできる(スケジュール)手帳で、さらには書く分量も選ばないのが大きな特徴。
 やり方によっては、このバレットジャーナルを様々な形に応用もできるのがメリット。例えば、普通のスケジュール手帳とこのバレットジャーナルとで、スケジュール管理するのができたりと、様々な使い方ができる。
 極端にいえば、基本的に、タスク・Todoを箇条書きするだけという、シンプルな方法が分かりやすく、続けやすそうだ。
 本では、そのバレットジャーナルの基本的なことから、ちょっとした応用、さらには、バレットジャーナル愛用者の様々な使い方も紹介されている。これらを写真やノート事例の図などでも紹介されている。

 興味深かった内容は、

・バレットジャーナルについて、
 ① 1冊のノートで、スケジュールやプロジェクト、やることリストや備忘録の全てを「箇条書き」で管理できる
 ② 市販のスケジュール帳のように、一日分のページ分量が均等に割り当てられていないので、多く書く日があっても書かない日があってもOK。書きたいだけ書けるので、ストレスなく運用できる
といった特徴がある。

・そのバレットジャーナルは、ニューヨーク在住のデジタルプロダクトデザイナーのライダー・キャロル氏が考えた、ノートによるスケジュール・タスク管理システム。ライダー氏は、学習障害があり、集中力を欠きがちだったことから、学校生活に困難を感じることが多かったそう。そこで、大事なことを即座にとらえ、一目ですぐに理解できる記録の仕方を試行錯誤し続てた結果、このバレットジャーナルを生み出したという。日本では2014年頃から徐々に知られるようになったという。

・バレットジャーナルの「バレット」とは、箇条書きの先頭につける点「・」(Bullet Point)のことで、箇条書きと記号を活用して、タスクやスケージュール、メモなどを効率的に管理できる手帳ということで、「バレットジャーナル」と名付けられたそう。

・始めるために必用なのは、好きなノート1冊とペン1本だけ。

・バレットジャーナルは必要最低限、
 ① インデックス(目次)
 ② フューチャーログ(半年分の予定を書く)
 ③ マンスリーログ(月間予定を管理)
 ④ デイリーログ(一日の予定・タスクを管理)
の4つの構成単位(モジュール)から成り立っている。

・インデックス:バレットジャーナルの最初のページには、インデックス(目次)ページを設ける。このインデックスページに、タイトルとそのページ番号を記入しておくと、過去に書き込んだ内容に素早くアクセスすることが可能になる。4ページ分ぐらい確保する。

・フューチャーログ:数か月後の予定や、やるべきこと・やりたいことなどを書き込むスペース。

・マンスリーログ:月間予定を管理するページ。カレンダーとタスクリストを兼用。左側ページに月間カレンダー、右側ページにその月のタスクリストを箇条書きで書き入れる。

・デイリーログ:バレットジャーナルのメインとなる部分。新しい一日の日付をタイトルとして書き込む。そして、その日の予定やタスク、アイデアをできるだけ簡潔に、箇条書きで記していく。デイリーログは、書く内容も限定しない。1冊のノートに、記録しておくたい全てを書く。時系列で記録していく形。

・自分の好きな特集ページ「コレクション」:基本となる4つのモジュールとは別に、自由に追加するコンテンツ部分のこと。リストだけでなく、イラストやグラフを描いたり、チケットや写真の貼りこみなど、どんなコンテンツでも追加。バレットジャーナルでは、欲しい特集ページを思いついた時に新しいページを開いて、自分でつくることができる。

・デイリーログのページに必要な4つの要素として、
 ① ページタイトル
 ② 箇条書き
 ③ 箇条書きの前につける記号
 ④ ページ番号
がある。

・メモの基本は「箇条書き」。箇条書きの先頭につける記号により、パッと見ただけでその箇条書きが「タスク(やること)」「予定」「メモ」のうちのどれか、さらにはタスクが今どんな状況にあるかを区別することができる。

・はじめに、タスクリスト(やることリスト)の頭に「・」を打つ。完了したら、「・」に「×」を重ねる。未完了のため次の日以降に移したら、「・」に「>」を重ねる。特定の期日に実行するよう、スケジューリングが完了したら、「・」に「<」を重ねる。

・オリジナル記号をつくり工夫することも。チェックボックスの前に記号(キー)をつけて、タスクの重要性を際立たせたり、属性を明確にする。ブログのアイデアが思い浮かんだら、メモをあらわす記号「・」の前に、さらに「B」というアイコンをつけて、そのアイデアがブログに関するものだとすぐ分かるように書き留める。