おびき出すまでのじっくり、対決の展開が楽しめる、小説『死線のサハラ(上・下)』(ダニエル・シルヴァ)

 ガブリエルの活躍が楽しめました。

ロンドン中心部で死者千名を超える無差別テロは発生。首謀者は、数カ月前にワシントンDCで大規模な爆破テロを起こしたISISの大物テロリストだった。MI6から秘密裏に強力を要請されたイスラエル諜報機関のトップ、ガブリエルは、あるフランス人実業家とテロリストの接点に注目し、姿なき敵をあぶりだすため、南仏プロヴァンスでCIA、フランス当局を巻き込んだ合同作戦を始動させる――
(小説の上のあらすじより)

作戦の標的はフランス人実業家の愛人で、元モデルのオリヴィア。ガブリエルは彼女に接近すべく南仏の社交界を舞台に大胆不敵なスパイゲームを仕掛け、テロリストがモロッコに潜伏していることを掴む。そんななか、モロッコの密輸船から化学兵器物質が見つかり、新たな攻撃の予感に各国が戦慄する。カサブランカ、サハラ砂漠・・・・・・知略躍る攻防の果て、灼熱の地で惨劇の連鎖は食い止められるのか!?
(小説の下のあらすじより)

 イスラエルの諜報機関のトップとなったガブリエルが、活躍する内容。
 過去の物語からつながっているので、その流れと共に楽しめる内容になっていました。

 大物テロリストをおびき出すためのミッションが練り込まれていて、そこからテロリストと対決した後までの展開は見物です。
 おびき出すまでの展開をじっくりと読ませる展開はさすがでした。