こんな世の中にならないといいなと思いつつ、小説『火星に住むつもりかい?』(伊坂 幸太郎)

 こんな世界は怖いな~っとその行方がどうなるのか、気にしつつ読みました。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処せられてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、
全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。
ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。
伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!
(小説のあらすじより)

 監視社会、ジョージ・オーウェル氏の『1984』の世界に似た怖さを感じた物語。
 そんな社会を描いた物語を、どういう風になっていくのか? と気にしながら読みました。
 小説のタイトルから不思議に思いつつ手に取りましたが、まさかこんな怖いような中身だったとは。怖いといいつつも、考えさせられる内容でした。