高校球児たちの繰り広げる甲子園をブラスバンドの視点から楽しめた、『ブラバン甲子園大研究』(梅津 有希子)

 全国高等学校野球選手権大会、選抜高等学校野球大会、、、甲子園の魅力をブラスバンド応援から描いた視点で楽しめました。

『ブラバン甲子園大研究』(梅津 有希子)

「甲子園のアルプススタンドで日本一熱い夏を闘う吹奏楽部員たち。
胸打つ汗と涙のパフォーマンス、その秘密を大解剖!
(本の帯より)」

 高校野球の全国大会の甲子園では、様々なドラマが生まれ、毎年話題になります。
 そんなドラマを盛り上げる要素に、応援も大きな要素になっています。その応援では、ブラスバンドの比重は大きなもので、このブラスバンドの応援は甲子園での風物詩の一つになるのではないでしょうか?
 そんなブラスバンド応援から見た甲子園を楽しめる一冊でした。

 内容は、ブラスバンド応援の際に、プレーする選手たちを応援するための苦労話やあるある、ブラスバンドの甲子園「普門館」について、甲子園での応援の魅力や天気の対策、様々な甲子園でのブラスバンド応援にかける思いなど、ブラスバンドから見た甲子園、甲子園応援のブラスバンドについて盛り込まれていました。
 さらに、ブラスバンド応援の歴史からブラスバンド応援人気について、高校野球のブラスバンド応援の演奏会といった話なども盛り込まれていました。

 ブラスバンドで使う楽器のちょっとした話などもあり、ブラスバンドをあまり知らない方や興味がある方、甲子園に興味がある方にもとてもわかりやすい内容で、甲子園や甲子園でのブラスバンド、ブラスバンド自体の、これらの入門編みたいな感じで読みやすかったです。
 もちろん、ブラスバンド経験者も楽しめるのではないでしょか。とは思いつつ、経験者から見たらちょっと物足りないかも・・・・・・.。

 甲子園のドラマを、ブラスバンドの視点から楽しめる一冊でした。

7/10)