話題ニュースの陰に進められる問題を取り上げており衝撃だった、新書『日本が売られる』(堤 未果)

 話題の陰に隠れた重要なことが書かれており、考えさせられる内容でした。

水と安全はタダ同然、医療と介護は世界トップ。そんな日本に今、とんでもない魔の手が伸びているのを知っているだろうか? 法律が次々と変えられ、米国や中国、EUなどのハゲタカどもが、我々の資産を買い漁っている。水や米、海や森や農地、国民皆保険に公教育に食の安全に個人情報など、日本が誇る貴重な資産に値札がつけられ、叩き売りされているのだ。マスコミが報道しない衝撃の舞台裏と反撃の戦略を、気鋭の国際ジャーナリストが、緻密な現場取材と膨大な資料をもとに暴き出す!
(新書より)

 本書を読むと、これからの日本の行方がすごく不安になります。日本の抱えている問題が、話題になっているニュースに隠れて、進行していることを取り上げていました。

 本の構成は、
まえがき いつの間にかどんどん売られる日本!
第1章 日本人の資産が売られる
第2章 日本人の未来が売られる
第3章 売られたものは取り返せ
あとがき 売らせない日本

 政治、経済、農業など、様々な分野に関係してくる問題が取り上げられていました。

 私たちの生活に、じわじわと影響してくる問題が、話題になっている陰に隠れて進められてしまっているという現状。話題になっている問題も大切ですが、同時に進められている問題をも考えないといけないことが、そして、それらを知ることの大切さを感じました。
 そして、そうした問題を伝えていくことが大切だと。知らないうちに、ルールがこうかわっていました、という形になってしまい、ますます生活が厳しくなっていくことにもつながってしまいます。

 日本のこれまでの文化やつくってきたルールや質が、今、新たな展開で崩れるかもしれない、ということが取り上げられていました。
 そして、本の後半には、そうした問題に対しての、世界での解決策への取り組みの事例なども取り上げられていました。それは、私たち一人ひとりが知り、考えることがスタートになるのだと。

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