情報を生産するまでに必要なことは何かが書かれていました、新書『情報生産者になる』(上野 千鶴子)

 情報を生産する、というより、論文を書くというのが内容。

情報があふれかえる時代、しかし、それを消費するだけではタダの情報グルメや情報ディレッタント。価値のある情報を生産し、発信する側にまわる方がずっとおもしろい。オリジナルな問いを立て、過去の研究に学び、一次データを収集し、それに分析を加え、アウトプットするまでの一連の過程を、具体例を交えながら解説。あまたの人材を育ててきた教育者として、新たな知を生み出す技法を惜しみなく公開する。この一冊で、あなたも情報生産者になれる!
(新書より)

 情報を生産する、ということがどういうことかが、書かれた内容でした。
 情報を生産する、ということから、論文を書く、ということが書かれた内容になっていました。

 本の構成は、
1 情報生産の前に
2 海図となる計画をつくる
3 理論も方法も使い方次第
4 情報を収集し分析する
5 アウトプットする
6 読者に届ける
という構成でした。

 論文を書く上の段取りや書き方、構成の仕方などのハウツーからキーポイントといったもの。だけど、それは情報を生産するということに深く重要になってくるものでもありました。
 本書を読む上では、分かりやすく書いているのでしょうが、ちょっと堅苦しさはあります。情報を伝える、生産することの難しさにも触れているます。

 今はSNSが普及しているので、情報発信は比較的簡単にできますが、情報を収集して質の高い情報を生産することは難しいものです。
 本書は、その情報を生産することに、自分で考える要素や情報を生産するための構成だけでなく、情報収集するヒントも書かれていました。

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