殺し屋と護衛の戦いが楽しめた、小説『限界点(上・下)』(ジェフリー・ディーヴァー)

 殺し屋との戦いはまさにスリリングの連続で、読み応えがありました。

凄腕の殺し屋が警察官ケスラーを狙っているという情報が入った。敵の名はヘンリー・ラヴィング。標的を拉致し、拷問で情報を引き出してから殺害するのを得意とする。ケスラーと妻子を警護すべく急行した警護官コルティだが、すでに敵の罠は仕掛けられていた! 殺しのプロVS護衛のプロ。二人の戦略家が演じる限界の頭脳戦!
(小説『限界点(上)』のあらすじより)

「たったひとつのミスが警護対象者と自身の死につながる。敵は精妙な計画を立て、標的のスキを突く一流の戦略家だ。やつの狙いは何か。次なる襲撃への備えを固めながら、コルティは事件の源泉を探り、反撃の策を練りはじめる。これぞディーヴァーの真骨頂! プロVSプロのゲーム性を研ぎ澄ましたノンストップ・サスペンス。
(小説『限界点(下)』のあらすじより)

 主人子・コルティは警護のプロ。そのプロを出し抜くのが、殺し屋・ヘンリー・ラヴィング。
 コルティとラヴィングのスリリングな幾度もある対決は見物! そして、コルティが守る人物の周辺人物の存在もうまく物語を面白くさせてくれ、物語にのめり込ませる重要な要素になっていました。

 まさにコルティとラヴィングのお互いの戦略・戦術の戦いの連続、そこに警護対象者の問題や関係者との問題が加わって、物語に引き込まれました。