「平成」を振り返る対談本、本『平成史』(片山 杜秀,佐藤 優)

 「平成」の一時代が終わろうとしていて、その「平成」がどんな時代だったのか? 片山 杜秀氏と佐藤 優氏が振り返った内容。

バブル崩壊、オウム真理教テロ、福島原発事故。
何が起きたか。なぜ起きたか。
同時代に生きる二人が政治、経済、事件、文化を縦横無尽に語りつくす。
(本の帯より)

本は、
はじめに
第一章:バブル崩壊と55年体制の終焉:平成元年(1989年)→6年(1994年)
第二章:オウム真理教はいざなう千年に一度の大世紀末:平成7年(1995年)→11年(1999年)
第三章:小泉劇場、熱狂の果てに:平成12年(2000年)→17年(2005年)
第四章:「美しい国」に住む絶望のワーキングプアたち:平成18年(2006年)→20年(2008年)
第五章:「3・11」は日本人を変えたのか:平成21年(2009年)→24年(2012年)
第六章:帰ってきた安倍晋三、そして戦後70年:平成25年(2013年)→27年(2015年)
第七章:天皇は何と戦っていたのか:平成28年(2016年)→31年(2019年)
おわりに
ブックリスト50
シネマ&ドラマリスト30
という構成になっています。

 片山氏と佐藤氏が対談形式で、平成の時代を語り合って議論している展開で、読みやすい内容となっていました。
 平成という時代を考え、どんな時代だったかということを、振り返るきっかけにもなり、改めて平成の時代に何が起こったかを思い出すことにもなりました。

 年金制度がどう生まれ、世界の中での取り組みがどうなっていったのか、などと、様々な出来事の背景、分析が書かれており、読んでいても考えさせられました。

 平成を考え、これからを考える上で、面白い一冊になっていると思います。

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