病院内の様々なトラブルの対処を取り上げた物語、小説『院内刑事 ブラック・メディスン』(濱 嘉之)

 病院内でのセキュリティー問題が物語でわかりやすいシリーズ。

文庫書き下ろし! 院内刑事・廣瀬が帰ってきた! 警視庁公安総務課OBの廣瀬知剛は、病院に常駐し、モンスターペイシェント、院内暴力、セクハラ、暴力団関係者の来院・・・・・・院内で起きる様々なトラブルの対処を一手に担う「院内刑事」。ある日、製薬会社から多額の賄賂を受け取っている医師が院内にいると聞く。ジェネリック医薬品の闇を追う廣瀬。すると、病院が北朝鮮からサイバー攻撃を受け――圧倒的リアリティでおくる新感覚刑事小説!
(小説のあらすじより)

 病院には様々な問題が集まってきます。多くの人にとって病院は、重要な位置を占めるため、様々なトラブルも多い。そんなトラブルを未然に防いだり、対処する院内刑事の物語。
 その院内刑事シリーズの続編となる今作。毎回、分かりやすく物語を楽しめるシリーズとなっていまして、今回も楽しめました。

 物語もテンポは良く、読みやすい。全体の物語の中に、一つ一つの事件の物語が集まっての物語……単純に言えば、短編集みたいな感じ。そんな短辺事件集を一つの物語にしたような感じで、気軽に楽しめる作品となっていました。