野球への取り組みだけではなく、人生や生活へのヒントにもなった、本『野球ノートに書いた甲子園4』(高校野球ドットコム編集部)

 高校野球をうまくなるために、「野球ノート」を取り入れている高校を取り上げている。
 その「野球ノート」には、野球に対してだけではなく、チーム、仲間、監督や家族などへの想いや考えが試行錯誤されていた。そうした様々な野球ノートを取り上げて、分かりやすく紹介されていた。

 高校野球の大会の試合。こうした「野球ノート」を通じて、その試合にかける想いからも、楽しめる要素になる。

 今回は、
・日大鶴ヶ丘高校(西東京):「『言葉』で導く甲子園、107ヶ条の教え」
・いなべ総合高校(三重):「人間力で勝つ 連動する『メモ』・『ノート』」
・高松商業高校(香川):「『真の自主性』を培う、自分と会話する野球ノート」
・東海大甲府高校(山梨):「すべては背番号『1』のためにノートに綴った意識改革」
・仙台育英高校(宮城):「甲子園優勝より難しいことを果たすために」
の5つの高校の野球ノートが取り上げられていた。

 興味深かった内容は、

・今日はここがダメだったということばかり書いている。そうなると、やっぱりポジティブなことや、自分にとって良かったことも書くべき。

・野球を辞めた時に見返して、「これだけやっていたんだから」と思えるノートにする。パッとノートを開いた時に「読んでみたいな」と思えるようなものにすること。

・一日で上手くなることはない。しかし一日で良くも悪くも「別人」になれる。