まさに映画のようなスパイ物語が楽しめる、小説『完全なる暗殺者(上・下)』(ウォード・ラーセン)

 ヨットで航海中のクリスティンはスラトンを助けたはいいが、ここから大きなトラブルに巻き込まれてしまう物語。

イスラエルへ核兵器を届けるという極秘任務を帯びて、南アフリカを出港した船が大西洋上で消息を絶った――。偶然、大西洋を航海していたクリスティンは、ある日漂流していたひとりの男性を救う。彼女は知らなかったが、彼は消息を絶った船に乗っていた、イスラエルの諜報機関モサドの最強の暗殺者スラトンだった。彼はヨットを乗っ取りイギリスへと向かわせる。一方、スラトンが生きていると知ったモサドは彼が祖国を裏切り核兵器を奪ったと判断し追手を送り込むが、スラトンは仕組まれた罠に気づき反撃を開始する! 世界最強の暗殺者の活躍を描く冒険小説!
小説(上)のあらすじより)」

遂にイスラエルが核兵器を紛失したという事実が明かされ、世界に震撼が走る。イスラエル政府がすべてはスラトンが仕組んだことだ講評したため、彼はモサドだけではなく、ロンドン警視庁とイギリス軍からも追われる。スコットランドヤードの敏腕警部チャタムに次々と先手を打たれ窮地に陥るスラトン。だが彼は暗殺者としての類い稀なる能力を発揮し、数々の危機をくぐり抜け陰謀の黒幕へと迫る。極限まで追いつめられながらも不屈の精神で戦い続ける最強の暗殺者を待ち受けるものとは――!?
(小説(下)のあらすじより)」

 クリスティンは大西洋を航海中、漂流していたスラトンを助ける。そのスラトンは実は暗殺者だった。しかし、スラトンはある問題を解決すべくクリスティンを制し、ヨットを乗っ取ることに。まさに、映画のような展開。

 物語はスパイ映画のようなスリリングな展開。その物語の登場人物、スラトンもクリスティンも、まさにその役どころがピッタリで、物語に入り込める要素に。

 スラトンとクリスティンは、追われる身となる状況になり、その物語展開にハラハラドキドキさせられ、次の展開は? っと読み入ることができた。