高校野球の歴史、背景などがわかる入門編、『高校野球の経済学』(中島 隆信)

 高校野球大会や高校野球がどうやって運営されているのか、がわかる一冊でした。

『高校野球の経済学』(中島 隆信)

「男子高校生の10人に1人が野球部
平日昼間に視聴率20%超
超人気コンテンツには強い「仕掛け」があった!
汗と涙の裏側にある特殊構造に迫る

高校野球は「重要無形文化財」
高校球児は「特別天然記念物」

本書の目的は、高校スポーツの一つに過ぎない高校野球が100年の長きにわたって続いてきた理由について、経済学的思考法を用いて体系的に説明することである。(「はじめに」より)
(本の帯より)

高校生が野球部に入ると年間いくらかかる?
学校数が多い都道府県は甲子園でも強い?
高校野球の審判になるには?
高校野球だけ特待生が問題視されるのはなぜ?
高野連が不祥事にあれほど厳しいのはなぜ?
甲子園の外野席が無料なのはなぜ?

他のスポーツと違うのには理由があった!
野球伝来からの歴史を辿りながら、大人たちがどのように甲子園という舞台装置を演出してきたのかを分析する。
(本のカバーより)」

 高校野球の歴史、大会の歴史などが説明されていて、高校野球の歴史を知ることができました。
 内容は、その解説本みたいな感じで、ちょっと硬かった感じがあります。

 高校野球の考え方や理念、システムなどが説明されているのと同時に、課題になっていることも盛り込まれていました。
 しかし、どちらかというと運営側よりかな? っという感じも受けました。課題を取り上げてはいますが、そこから突き詰めた感じではありませんでした。

 それでも、高校野球の発祥から理念、歴史、様々な名シーンなどなどが盛り込まれており、入門教科書という感じでした。

6/10)