歌舞伎町の雰囲気を楽しめた、『歌舞伎町シノギの人々』(家田 荘子)

 東京都新宿区歌舞伎町。この歌舞伎町は眠らない街ということでも有名。その歌舞伎町で生きている人々を取り上げていました。

歌舞伎町バラバラ殺人犯のヤクザの妻・サクラは言った。「こんなに働いてない人の多い街って、ないよね。…なのに1日何万もお金作っちゃう」「図々しくて、神経強くて…。お金なんか持って、この街に来ちゃダメだよ。ハイエナいっぱいいて、潰されるんだから」。風俗嬢、ヤクザ、ホスト、高利貸し、キャッチetc.家田荘子が、自らの原点の街・歌舞伎町でシノグ人々を追う。取材に2年以上かけた労作がついに文庫化!
(本のあらすじより)」

 様々な人々が集う歌舞伎町。それぞれの人にそれぞれの人生があるものですが、歌舞伎町はまたすごい人々が集まっており、それらの人々の人生も波瀾万丈な人生を歩んでいるのが、この本でもわかる。
 そんな人々の生き方、生活などを取材しており、ちょっとした人の人生を垣間見えることができます。

 それも、波瀾万丈で歌舞伎町という魅惑の街を舞台に繰り広げられるので面白かった。
 表の姿だけではなく、普通の人はなかなか見れない裏の世界も取り上げているので、歌舞伎町の街の怖さが少しは味わえるかもしれません。

 この文庫本は2009年発行ということで、それからの歌舞伎町の雰囲気も変わってきていると思いますので、当時の雰囲気を味わえるものでもあり、そこがまた面白かった。

5/10)